初心者向けなのはどっち?ダイビングとシュノーケリングの違いとは?
沖縄をはじめとしたリゾートで人気のマリンアクティビティ。ガイドブックなどで「体験ダイビング」や「シュノーケリング体験」の文字を見て心を踊らせた人もいるのではないでしょうか。では、ダイビングやシュノーケリングはどのような違いがあるかご存知ですか?今回は、そんなダイビングやシュノーケリングの違いについてご紹介します。
スキューバダイビングとは
「スキューバ」は正式には「Self Contained Underwater Breathing Apparatus」の頭文字SCUBA=スクーバからきた言葉で、自給気式水中呼吸装置のことを指します。つまり、呼吸をしながら水中を潜ることを「スキューバダイビング」といいます。大きな特徴としては、フィン(足ひれ)、マスク(鼻まで覆われているゴーグル)、空気の詰まったタンク、タンクを固定し、浮力調節するBC、タンクの空気を吸うためのレギュレーターなどを身につけて水中に潜ります。
これらの器材の使い方や、水中で起こるトラブルへの対処法、水圧が人体に及ぼす影響などの知識や、ダイビングに必要な技術を学習し、身につけたことを証明するライセンス(正確には認定証であるCカード)を取得すると、インストラクター無しでも、バディ同士で最大で水深40mまで潜ることができます。
体験ダイビングとは
体験ダイビングの場合、ダイビング器材の使用方法や特別な知識がなくても、レギュレーターを使った呼吸の仕方や、耳抜きなどの基本的なことを学んだ後に、インストラクター同伴・誘導の元、最大で水深12mまで潜ることができます。
シュノーケリングとは
シュノーケリングはフィン(足ひれ)、マスク(鼻まで覆われているゴーグル)、シュノーケル(呼吸用のパイプ。スノーケル)を身につけて行うアクティビティです。呼吸源がシュノーケルから吸う空気になるので、基本は水面で魚などの生き物観察を楽しみます。
シュノーケリングを行う場合、ライフジャケットか浮力のあるウエットスーツの着用を推奨しています。そのため、泳げなくても水面に浮かんでいることができ、お手軽にカラフルな熱帯魚が泳ぐ水中世界を楽しむことができます。
ダイビングとシュノーケリングはどう違う?
大きな違いは、ダイビングは「水中」で、シュノーケリングは「水面」で楽しむアクティビティになります。
水中で楽しむスキューバダイビング
ダイビングは10歳以上の健康な方が、ダイビングに必要な知識や技術を身につけて潜るので、自由度がかなり上がります。長時間水中に潜ることもできるので、水中洞窟や沈没船のようにアドベンチャー感が強いものから、ジンベエザメやマンタといった、憧れの大きい生き物たちと一緒に泳ぎ、テレビで見るような魚の大きい群れに巻かれるなど、アドレナリン全開のエキサイティングな体験をできます。
注意したいのが「減圧症」という症状がでてしまう恐れがあることです。減圧症にならないために、ダイビング後は24時間以内の飛行機の利用、高所の移動はしてはいけないというルールがあるので、旅行の際はスケジュールに余裕が必要になってきます。
水面で楽しむシュノーケリング
シュノーケリングは水面に浮きながら生き物観察などを楽しむアクティビティなので、鼓膜に圧力がかかったときに必要な耳抜きなどが心配な人でも楽しめます。また、重たい器材も背負わずに済むので、体の疲れもダイビングほどはありません。
沖縄のような場所では、水面からでも楽しめるサンゴや、カラフルな魚がたくさん泳いでいるので、シュノーケリングだけでも飽きることはありません。また、シュノーケリングにはダイビングのような減圧症の心配はないので、飛行機に乗って帰るその日にも楽しむことができます。
マリンスポーツ初心者向けなのは?
マリンスポーツ初心者の方には、まずシュノーケリングから挑戦してみることをおすすめします。10歳以下の子どもでも参加できますし、スケジュールが短い旅行の最中でも参加が可能です。また「水面」で浮いているだけなので、海に慣れていない方はそれだけで安心感につながります。特別な器材を使用しない分、参加費用もダイビングよりお手頃な価格です。
ただし、参加する際はシュノーケリングのインストラクターやガイドがいるツアーに参加することを強く推奨します。水面であろうと、海は自然。突然の天候の変化や、強い潮の流れの影響を受けることもありますが、経験豊富なインストラクターは、安全な海況の場所を選んで案内してくれます。また、ツアーの場合は、メンテナンスされた専用の器材をレンタルでき、手ぶらで参加できるのも嬉しいポイントのひとつです。
今回はスキューバダイビングとスノーケリングの違いについてご紹介してきました。スキューバダイビングはシュノーケリングよりも自由度が高く、水中のいろいろな場所を楽しむことができますが、その分知識も技術も必要になり、費用も高額になってきます。シュノーケリングは小さい子どもからでもチャレンジができ、ライフジャケットやウエットスーツを使用すれば沈む心配もないので泳げなくても浮いているだけで楽しむことができます。シュノーケリングは忙しい合間を縫った1泊2日での旅行でも楽しむことができるので、旅の思い出としてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。