慶良間のおすすめダイビングスポット
沖縄でダイビングを計画するとき、まず候補として挙がるのが慶良間諸島です。しかし、慶良間諸島には数多くの島が点在し、最初はどこがおすすめのダイビングスポットなのか分からないと感じるでしょう。
今回は、慶良間諸島のおすすめダイビングスポットを紹介します。
慶良間諸島とは
慶良間諸島は、沖縄県那覇市から西へ約40kmあたりに位置する、大小20島ほどが連なる列島です。
慶良間諸島の最大の特徴は、海の透明度が世界レベルで評価された、通称「ケラマブルー」と呼ばれる青い海です。この青い海の中でダイビングをするのが、慶良間諸島での定番の観光となっています。
すべての島に人が住んでいるわけではなく、2011年3月31日時点で有人島とされているのは、渡嘉敷島・座間味島・阿嘉島・慶留間島・前島の5島のみです。
ダイビングにおすすめのシーズン
ダイビングで何を見たいかによって、おすすめのシーズンは変わってきます。
たとえばサンゴの産卵やマンタ、マグロなど、いろんな種類の生きものを見たい場合は5月〜9月、ザトウクジラを見たい場合は1月〜3月がおすすめです。
ただし、7月〜9月は台風が来る時期であるため、要注意です。場合によっては、島から出られない可能性があります。また、冬は海水温が低く、北風が吹いているため、体調面を考慮し、ダイビング時の体温や気温をより考慮しなければなりません。
慶良間諸島でおすすめのダイビングスポット5選
数多くのダイビングスポットが慶良間諸島内には溢れていますが、今回は特におすすめしたいダイビングスポットを5つ紹介します。
初級者向けから上級者向けのスポットまで紹介しているので、自分の経験値と照らし合わせながらご覧ください。
カミグスク
カミグスクは、初心者から上級者まで楽しめる、慶良間諸島の定番のダイビングスポットです。
渡嘉敷島の東に位置するスポットであり、カミグスクの名前の由来は、場所から来ています。カミグスクは、城島(グスクジマ)の北に位置しているため、上城と書いてカミグスクと呼ばれています。
カミグスクの特徴は、イソバナの多さです。北には黒島、東には前島に囲まれているため、台風の影響を受けずにイソバナが育っています。成長したイソバナの周りをキンギョハナダイが泳ぎ回っており、沖縄らしい光景を楽しめます。
パラダイス
パラダイスは、渡嘉敷島の隣にある儀志布島の西側にあるスポットです。
水深は10m以内と浅めのスポットであるため、初心者にはおすすめです。浅場にたくさんのサンゴが生息していることから、この一帯がパラダイスと名付けられました。
パラダイスの目玉はなんといっても、ウミガメです。慶良間諸島のなかでもウミガメとの遭遇率はNo.1といわれています。
ウミガメの種類として多く生息しているのは、小型のタイマイです。タイマイは絶滅危惧種ともいわれているため、タイマイ自体を多く見られる環境自体が貴重といえます。
男岩
男岩は「うがん」と呼ばれ、座間味島の北に位置します。潮の流れが速いため、中級者か上級者に向いているスポットです。
男岩でのダイビングの楽しみ方は、深く潜った先にある岩に捕まり、回遊魚の姿を見ることです。イソマグロやギンガメアジ、ときにはマンタが通り過ぎることもあります。
回遊魚以外にも、ハナヒゲウツボやピグミーシーホースが住んでいるところもあり、男岩は多くの魚を見るにはぴったりのスポットです。
アリガーケーブル
アリガーケーブルは、渡嘉敷島の西側に位置します。水中に電気ケーブルがあることから、アリガーケーブルと呼ばれるようになりました。
浅場から深場まで見どころがあるため、初級者から上級者まで楽しめるスポットです。
水深5〜6mの浅場には大きな割れ岩があり、サンゴ礁や魚の大群、イソバナが見られます。また、運がよければアオウミガメにも遭遇できるかもしれません。
水深10〜20mの深場では沖の根まで潜り、季節によってはキンメモドキやスカシテンジクダイの群れを発見できます。さらに根の周辺の砂地まで行くと見られるのが、ガーデンイールの群れです。
初心者は浅場、上級者は深場でアリガーケーブルの魅力を堪能できます。
下曽根
下曽根は慶良間諸島の最果て久場島の南に位置するスポットです。流れが強いため難易度が高いですが、やはりその分人気の理由があります。
その理由は、大型の魚に出会える可能性が高いことです。具体的には、イソマグロやマンタ、ギンガメアジなどが見られます。場合によっては、ジンベエザメにも遭遇できるかもしれません。
海自体のコンディションが荒れやすいスポットなため、自分でコントロールができる上級者の方はぜひチャレンジしてみてほしいスポットです。
まとめ
慶良間諸島は日本屈指のダイビングの名所であり、初心者から上級者まで、シーズンごとに違った楽しみ方ができます。
また、ダイビングスポットは渡嘉敷島や座間味島を中心に数多く存在し、各スポットで魚やウミガメなど、多くの生きものに遭遇できます。
ケラマブルーと評される慶良間諸島の美しい海の中で、ダイビングを大いに楽しみましょう。