生理中でもシュノーケリングには参加できるの?
「あの騒動から苦節数年、やっと沖縄へシュノーケリングに行けたのに生理が始まった…」女性にはありがちなトラブルです。生理中でもシュノーケリングはできるのでしょうか。健康な方なら工夫すれば生理中でも問題なくシュノーケリングができます。ただし事前の準備は必須。どのような準備をすればよいのでしょうか。
生理期間中でもシュノーケリングは可能
生理があっても、耐えられないほど重い月経痛や体調不良がなければシュノーケリングはできます。しかし、普段と同じ準備だと心もとないのも事実。生理予定日が重なる方は事前に準備をしましょう。
■生理期間の準備
シュノーケリング中でも生理用品は使えます。インストラクターやプロの方はタンポンか、ナプキンとタンポンを二重に使って対処しているそうです。これならほぼ心配はいりません。タンポンが苦手な方はナプキンだけでも問題なくシュノーケリングを楽しめます。
ただ、ウエットスーツだとナプキンが海水を吸い込むので下半身が冷えてしまいがち。こまめに取り替えられるように数を多めに持参して、水から上がるたびに取り換えましょう。ナプキンを入れる色付きの透けないポリ袋、患部を拭くウェットティッシュも準備します。
生理中も快適にシュノーケリングを楽しむためには?
何かと周囲にも気を遣う生理期間ですが、どのような点を注意すれば楽しめるでしょうか。
■ナプキンはスポーツタイプを
最近、ナプキンにスポーツタイプが登場しました。スポーツタイプは激しい運動でもずれにくく、快適なシュノーケリングが楽しめます。スポーツタイプがなければ羽付きナプキンで代用できます。量が多い日には夜用ナプキンを使う方も。ただ、ナプキンは海水を吸い込むので下半身を冷やしやすくなります。
■ショートパンツはダークカラーを
万が一のときに備えて、ショートパンツなどで下半身をガードしましょう。色が透けないようにショートパンツはダークカラーかブラックがおすすめ。漏れが目立たず、安心してシュノーケリングに打ち込めます。
■トイレの場所を確認
休憩中やシュノーケリングが終わったら、すぐにナプキンを交換しましょう。そのためにもトイレの位置確認は必須。必ずシュノーケリングを始める前にトイレの場所を確認しましょう。できるだけ、こまめに交換すると不快感を減らせます。
■防寒は入念に
バスタオル、ラッシュガード、ボートコートなど防寒着を数枚用意しましょう。沖縄など温かい海でも海水は体温より低く、意外と冷えやすいもの。とくに、海から上がった後は風に当たって冷え込みます。生理中に体を冷やすと具合が悪くなることも。シュノーケリングが終わったら足腰を温めて、しっかり保温しましょう。
■必ず事前にインストラクターに報告を
生理中は普段よりも判断力が下がりがち。事故につながりやすいので、事前にインストラクターに報告しましょう。なんとなく恥ずかしい、と遠慮して後で体調不良で倒れたら事故につながるおそれがあります。インストラクターも慣れているので安心して伝えましょう。女性のインストラクターを指名するのもよいでしょう。
体調が悪いときには無理をしない!
シュノーケリングは体を冷やすので無理は禁物。どれだけ対策をしても、体調を崩して後で寝込んでしまうことも。つい無理をして参加したくなりますが、どうしようもないときは諦める決断をしましょう。シュノーケリングをするときに鎮痛剤は原則服用できません。鎮痛剤には眠気を起こす作用があるため、事故につながるからです。
どうしてもガマンできないときはイブプロフェンだけ配合された鎮痛剤を使うと比較的安全です。イブプロフェンは月経痛に効果的な薬効成分で、眠気の副作用は0.02パーセントと低いのが特徴。しかし、副作用はゼロではないので勝手に服用するのは厳禁です。鎮痛剤を服用する前に、必ずインストラクターに相談しましょう。
■シュノーケリング1~2か月前なら生理日をずらすことも可能
生理予定日は、1~2か月前ならずらすことができます。婦人科では、旅行や大事な行事に生理が来ないようにする「月経移動」の処方が可能。ピルを服用して体を妊娠していると勘違いさせ、生理が来ないようにします。
月経予定日から14日以内の移動なら大きな問題にならないといわれています。絶対に生理になりたくない方はシュノーケリングの予約を入れたら、すぐに婦人科を受診しましょう。ヘビースモーカーや重度肥満、乳がんの方は処方薬が使えないケースもあります。
まとめ
月経痛やめまいなど、ひどい体調不良がなければ生理中でもシュノーケリングはできます。あまり不安にならず、ナプキンやポリ袋などを多めに準備しましょう。月経不順の方は念のために、予定日でなくてもナプキンを準備することをおすすめします。事前に準備をすれば生理など恐れるに足りず。
シュノーケリングを存分に楽しんでください。くれぐれも体調不良を隠して無理に参加しないようにしましょう。無理に参加すると事故などトラブルになる可能性もあります。絶対に生理を避けたいときは、できるだけ早めに婦人科に相談してください。婦人科の相談は早ければ早いほど負担が少ない対処ができます。